私とアイツはバカップルではありません!!
「痛いの痛いの治しましょ。痛いの痛いの無くしましょ。痛いの痛いの飛ばしましょ」
私は呪文のように頭を撫でながら唱えた。
よくお母さんが歌ってくれたやつだ。
「…どう?
少しはマシになった?」
「う……
痛いからもう一回して」
了解ですよ!
何度でもしますとも!
可愛い可愛い。
「コラ、豹。
あんまり甘えるな」
そう言うとせっかく引っ込んでた涙がまた溢れそうになっていた。
「コラ笹原晶!
泣かせるのはダメだよ!
手出すのもいくら加減してても程々にだよ」
「…………」
あ、ムスッと膨れてしまった。