君の唄
さらなる悲劇
また陽奈の歌、声が聞けると思って俺はルンルンで病院に向かった

ガラガラ「失礼します!」

俺はそこがどういう空気かも知らずにルンルンで病室に入った

・・・・・・・

「陽、菜?」

俺はやっと、そこがどういう空気か悟った

陽奈にはたくさんのくだが通されていた

陽奈のお母さんがベッドの横に座っていた

「どうしたんですか・・・?」

「交通事故の衝撃で脳に傷があるそうで・・・」

「え?」

「自分じゃ息ができないくらいだそうよ」

え・・・・・

そんなに重い傷なのか?

1人じゃ息できないのか?

俺はパニック状態になっていた

陽奈のもとに行く

いつもと違ってすごく苦しそうにしていた

「先生が言うには半年が節目、だ、そうで、す・・・」

陽奈のお母さんが泣きながら言った

そんな・・・・・・

半年ってもうちょっとじゃねぇかよ・・・・・

「あ、でもね、お友達には黙っといてほしいの・・・」

「はい・・・」

俺は屋上に走った

涙がかれるまで、声を押し殺して泣いた

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