私だけのヒツジ(執事)
そんな二人が出会ったら・・・
◆そんな二人が出会ったら・・・


目的地に到着し瑠璃にメールを送る。
流星も一緒だと伝えると「友人に紹介したいから来て♪」と返事が来た。

チッ・・・。
仕方なく二人で店へと向かう。


ドアを開けた瞬間、店内の客が一斉にこっちを見た。
いや、客だけじゃないな。
店員も含め、ほぼ全員。


俺の前を歩く流星を見て、その辺の女どもが熱い視線を送る。
当然ながら、連れの男どもも睨みつけるように目を向ける。


こんなの慣れっこなんだよっ!!


ドイツ人とのハーフで整った顔立ち。
茶褐色の髪、緑がかった灰色の瞳。
しかも背が高い流星は常に注目の的だ。



羨望の眼差しで流星を見た後、続く俺に向けられる視線。
それが、ガッカリしていないところを見ると・・・

俺も満更捨てたもんじゃないって事か。


当たり前だ。

俺は如月史也だぞ?


パリコレのモデルにスカウトされた事だってあるんだからな!!
(なにげに自慢だったりする)

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