私だけのヒツジ(執事)
大して広くも無い店内をざっと見渡せば、頬を染めた瑠璃が控えめに立ち上がった。

その途端、緩む流星の顔。


ケッ!

こんなの見たくもねーんだよっ!!



ふと瑠璃の横を見ると地味な女。

こいつが瑠璃の親友か・・・。

まさに≪ちんちくりん≫
決して声には出さないが・・・。


滑らかな動きでテーブルまで進んだ流星は、早速 自己紹介を始めやがった。

お前が先に名乗るのか?
この俺を差し置いて??


まあ、いい。
どうせ相手はちんちくりんだ。

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