私だけのヒツジ(執事)
後部座席に可愛い妹とちんちくりんを乗せて車は走る。

「葉月の家まで送ればいいんだろう?」

ミラー越しに確認すると、激しく首を縦に振るちんちくりん。


動きまでマンガだな。


送って行くのは当たり前としても・・・葉月に会うのは勘弁したい。
久々過ぎてハグどころで終わらねーからな。


.:*・..:*・..:*・..:*・..:*・.



無事、家まで送り届けて逃げるように走り去る。

葉月に捕まんなくてヨカッタ――!

まぁ、アイツも仕事を持つ身。
こんな時間に帰って無くても当然か。



内心ホッとしていた俺は、まさかあのちんちくりんが俺に好意を持ってるなんて考えもしなかったのだった。

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