私だけのヒツジ(執事)
なんかコイツと一緒だと調子狂う・・・。

サッサと仕事を終えて、事務所に戻りたいのになー。
祐介、きっと今頃ハメ外してんだろーなー。
まったり瑠璃とお茶でも飲んでんじゃねーだろーなー。
あ…瑠璃は式場で打ち合わせだったか。


「・・・で、これが瑠璃に頼まれたボードなんですけど・・・」

ふと見ると、ちんちくりんの手には手作りのボード。


「まだ完成ではないんですけど、大体こんな感じで・・・」

コイツ、絵、上手いんだな。
流星も瑠璃も、ちゃんと特徴を捉えてて。


「へぇ~、いいなコレ」

「ホントですかっ!?」

「ああ、客ウケもいいだろうし、二人もきっと喜ぶよ」

「ヤッタ~!!」


こんな様子を見てると…ホントお子ちゃまだな。
瑠璃と同い年だし、まぁ、妹みたいなモンかな。

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