私だけのヒツジ(執事)
「さあ、どうする史也?
弥生と付き合う?
ほらほら、勿体つけないで答えやがれ!」

「バカヤロー!
こんな恥ずかしい真似を妹にさせて、何考えてんだよ!
こういう大事な事は・・・人目に晒しちゃダメなんだって。
なぁ、やおい? そうだろ?
見世物なんてご免だろ?
後で時間とってやるから、な?」

「ホント?」

「ホントにホント。
あんな鬼畜な兄貴、ブッ飛ばして来い」

「ん。グーで殴ってくる」

私って従順。
つーか単純?

葉月兄さんをグーパンチで叩いて(ちょっと加減してあげた)再び史也さんの胸に飛び込んだ。

「マジかよ・・・」

ちょっと困ってる風な史也さんが痛かった。

だけど・・・
史也さんの胸は温かかった♪

< 55 / 74 >

この作品をシェア

pagetop