いつも一緒に
「おっす」


「おはよ、彰」


昨日に引き続き、本日晴天。


雲一つ無くて過ごしやすい日になるそうだ。


既に着席していた彰に挨拶して自分の席に座った。


そこで気になったことを聞こうとしたのだが。


「そうだ彰、昨日のプリントってさ、あ・・・」


「彰ー! おはよぉ!」


俺が喋っていた途中に予想出来なかった声が聞こえた。


女性の声・・・


「おっす、梨杏」


「は?え? 彰の彼女かなんか?」


俺は驚いていた。


まさか同じクラスに彰の彼女がいたなんて・・・


まさか昨日のうちに作ったとか?


「馬鹿野郎、さすがの俺でもそんな器用な事は出来ん。 中学からの彼女だよ」


『ふ~ん』、やら『ほ~ん』としか返事が出来なかった。


彰の彼女の梨杏さんという方は彰に似合うほど美人だった。


「お友達さん?」


梨杏さんは俺の方を向いて彰に尋ねた。


「そそ、神崎涼って名前」


「神崎君ね、これからよろしく♪ 彰の彼女の吉田梨杏です」


「や、ゆ、よ・・・ というと一番右後ろですか?」


と、俺が尋ねると


「そうだよー、寂しくて寂しくて」


と吉田さんは答えてくれた。
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