いつも一緒に
それから色々と彰の事を聞いていた。


吉田さんは笑いながら全て話してくれた。


正直、俺も楽しくて笑ったりしていた。


彰は顔を赤らめながら必死に吉田さんを止めたが、それでも会話は止まなかった。


やっぱり楽しくなるな、新しい生活は。


新しい友達がどんどん増えて行く。







――――キーンコーンカーンコーン


本日は学校の説明やらなんやらで授業が終了した。


早く勉強したい、なんて微塵も思わない俺にとっては嬉しいのだが。


高校もまた難しいんだろうな、勉強・・・


今からでもかなり心配に決まっている。


出来れば頭いい奴に家庭教師お願いしたいぐらいのピンチな状況になるかもしれん。


そういえば彰は頭いいんだったよなー。


もしわからない部分があれば聞くしかないな。


「ふぁー!終わった!」


高らかと叫んだのは彰。


その声と同時に、初めてクラスがザワついた。


他の人たちの輪が広がり始めたのだ。


「そうだ涼。お前彼女はいないのか?」


突然の不意打ち。 予測出来るわけがなく、入学して二日目でこんな話を持ち出されるなんて思ってもなかった。
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