いつも一緒に
「いないよ、俺中学の時は女性と付き合わないって誓ったし」


「なんだその誓い・・・ で、この学校に来ていい娘見付かったか?」


「どうかな」


「図星か」


軽く舌打ちしてやった。


すると彰は物凄く嫌な笑みをして更に問掛けてきた。


「このクラスにいるんだろ?」


「はっ・・・? いないいない・・・」


「はぁ・・・素直じゃないなお前は」


するとガバッと胸ぐらを捕まれて彰の近くに引き寄せられた。


そして彰は小声で


「涼、よーく聞け。お前は今日必要以上に隣の方を見てたぞ?俺じゃない人も感付いてるだろうな」


「なっ・・・」


彰の手から解放されて席にストンッと座った。


多分俺は顔が赤いだろうな・・・


自分ではほとんど気付かなかったか、俺はそんなに隣の人を見ていたのか・・・


でもなんつーか・・・


本当に見てるだけでこっちが幸せになるんだよなぁ・・・


「何?男二人の相談?そんなことよりさ、神崎君、神崎君。メアド教えてよ♪」


吉田さんが遠い席からやってきた。


「おぉ、そうじゃん涼、メアド交換しようぜ」


こうして、携帯のメモリが二つ埋まった。
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