いつも一緒に
目の前に張り出されたのはクラス分けが書かれた掲示板。


これによって、一年間の運命が決まるんだよなー。


くそう、人多すぎだろ、掲示板がまったく見えない・・・


俺だって今後の生活がかかってるんだから見せてくれよ!


「涼、涼。 あんた2組だってさ」


いやいや・・・まってよ姉貴・・・、こういうのって自分で見付けたいものだろ?


なんだか獲物を横取りされた気分だ。


まぁ俺より背の高い姉貴だ。


このまま数分間このままじゃラチが明かないので有難いと思えば有難いのだが・・・


やっぱりなんだか納得がいかん。


「2組2組ー・・・って、あれ? 加藤彰?」


俺の名前の上に『加藤 彰』という名前はあった。


あの新入生代表でイケメンの人が同じクラスねー・・・


性格までは知らないけど、どんなやつなんだろう・・・


多分席も前に来るんだろうな、この加藤って人。


まぁとりあえず名簿で後ろの人は女性っぽいので、この加藤って人と一番最初に喋る事になるのかな。


「それじゃあ、お姉ちゃんは帰るね」


「ん、ありがとね」


保護者がついてくるのは式までで、ここからは学生だけの時間になる。


新たな出会いが出来ればいいのだが・・・
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