大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?
と、まぁ冗談は
置いといてー。
………東藤遅いな、オイ。
6時の待ち合わせから
15分も遅れてんよ??
女子とのデートじゃ
これはアウトじゃねーのか?
ま、いいけど。
カラン…
「いらっしゃいませー」
お、来た来た。
明らか走ってきたと
思われる…前髪が後ろに
とんでいて、少し汗を
かきつつ胸元を「暑い」と
言わんばかりに開けている。
「…わりぃ、遅れた」
なるほど。
遅れてしまった時にも、
そんな技で対処するんやな?
意外と抜け目ないなコイツ。
なんか、漫画やドラマ
みたいや…王道すぎひんか?
いや、やっぱ王道が
1番人気あるんか??
「…なんかお前、
失礼な事考えてるやろ」
「えっ!?いや、別に?
メイクさんよりモデルのが
似合うんちゃうかなと
思っただけ。」
つーか、『素』の東藤や!
愛梨でさえ演技されてんのに…
そんなに大事な話なんか?
まぁ一応、騒がれると
嫌やし。席は人気のない
隔離されたとこやけど…
「は?なに言ってんだよ。
俺の役目は裏方だっつの!
ま、やったら出来ると
思うけどな??」
なにこの自信過剰さ…
「ごめん、やっぱモデルは
無理やと思う。」
「何で言い直すんだよっ。笑
あ、なんか頼んでいー?
喉渇いてさ…」
「いいけど、おごらんで?」
「誰が女子におごらすかよ(笑)
じゃ、俺クリームメロンソーダ」
「華奈は、レモンティーで」
さっきからなんとなく
緊張感が伝わってくる。
なに、そんな真剣な話な訳?
でもどーせ家出るから
愛梨をよろしくとか
そんな話やろ??
絶対そんなんさせへんし。
そんな事を考えてると、
東藤が口を開いた。
「あんな、話てのは…」