大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?



医者によると、


ここまで生きてきたことが


奇跡だと言われた。


俺は知らなかったけど、


桜は小学校に上がれるか


どうかも分からないと言われて

てんて。(そん時俺ら、小6)


けど、俺は正味そんなこと


どーでも良かった。


奇跡だろーがなんだろーが


桜に死んでもらう訳には


いかんかったから。


だって俺はほんまに


桜が、心の底から好きやった。

やから、毎日必死で通ったし


元気つける事もいっぱいした。

この時は、愛梨も


俺と一緒に毎日来てた。


けど…桜が日に日に


弱まっていくんが目に


見えとって。


あん時はほんまに


つらかったなぁ…。


俺も愛梨も、毎日神様に


祈ってた。


まあ、1番つらかったんは


桜やろうけどな。


でも、その日はきた。


丁度、その日は愛梨が


委員会で遅なる日やった…


「ね、…瞬くん」


「ん?なんや、


どしたんや桜?」


「あの…ね、瞬くん。


今までほんまにありがとう…


桜がおらんくても、


瞬くんはずっとずっと


笑っててね。桜の分も


いーっぱい遊んでね?


桜は瞬くんとおれて、


ほんまに幸せやったよ。」


俺は桜が死ぬと思て


心底焦った。


「なに言うてんねん!


これからいっぱい、俺と


楽しいことしようや!!!


桜は死なへんっ。


俺と愛梨と一緒に生きるんや!」


言いながら、俺は目から


ポロポロと涙が出てきてた。


うわ、なに泣いてんねん俺。


桜の前じゃ泣かんて


決めたやんけ!


「…瞬くん、泣いとる…」


「泣いてへんわ!


これは汗やし!!なぁ、桜?


まだまだ楽しいこと


いっぱいあるもん。俺と


一緒に生きよ??


そんで、ずーっと一緒やっ」


俺は泣いてたけど、


それでもそん時出来る


満面の笑みでニカッて


笑った。


「…さ、桜はね、


瞬くんとおれて」


「だーから、なに言うてん!


これからやて!!


俺と一緒に生きるんや!」


「……うん」


桜も泣き出した。


その様子は、桜の親も


俺の親もみんな見とった。


たった1人…


その場におらんかったんは、


『愛梨』だけやった…。














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