大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?




「あんな…桜、やっぱり


生きたい…。もっと瞬くんと


一緒におりたい。


離れたくないよ、


死にたない…。グスッ」


桜…。


「うん、俺もや。


桜…、一緒に生きよ?


桜なら絶対死なへんっ」


ふふ。と桜は泣きながら


笑った。


「…もうヤバいんは


自分で分かんねん。でも、


やっぱり死にたない…


瞬くんが好き。


瞬くんと一緒の毎日は、


ほんまに楽しい。


瞬くんのおかげでこんなに


楽しく過ごせてんで??


うん。死ぬん嫌や…。桜、


瞬くんとずっと一緒にいたい。

瞬くん、桜ワガママかなぁ?」

んなこと言うな。


涙止まらんやろ??


「ワガママなんかやない!


桜、頑張ろっ」


「………ウッ…」


「桜っ!?」


桜はそこで意識が


もうろうとし出した。


俺はもう、桜の手を


握り続けるしか出来ひんかった

意識がない中でも、


桜は俺を呼んでくれた。


「…瞬くん」


「おう。」


「…瞬くん」


「頑張れよ」


「…瞬くん」


「…ここにおるよ」




桜の親も、親戚もみんな


涙を流しながら見守ってる中、

桜は意識が戻った。


「…瞬…くん」


「桜っ!!」


目線を合わせてくれたことに


喜びを感じた。


「瞬くん…一緒にいたかった


…離れたくなかった…


死にたくない…。でも、ね。


桜おら…んでも、瞬…くんは


前向いて…生き…てね。


好き…だ…よ…」


「桜ぁぁぁぁ!!!」


そのまま、桜は息を


引き取った。


…俺は泣いた。


出来るもんなら、俺が代わりに

死にたかった。


せめて、一緒に死なせて


欲しかった。


でも俺には、それさえ


叶わんかった。


悔しかった、悲しかった。


桜は「俺と一緒にいたい」て


「死にたない」て言いながら


逝ってもた。


俺は…どうしたらいいねん?


とにかく俺は泣き崩れた。


でも…俺よりも


ショックを受けた奴が


おった。














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