大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?




「何言ってんねん!


俺が連れまわしたから、


桜は…亡くなったんだよ。」


そうだよ。


俺のおかげとか…


んなのありえねぇ。


「あーあ、桜可哀想。


桜が毎週楽しみにしとった


土日の遠出、ディズニーランド

も海も山も行った所ぜーんぶ


東藤は後悔してんや?」


「え?」


「行かんかったら良かったて


思ってんねや?華奈、桜に


会うたび、楽しそーに


自慢話聞かされとったのに。


楽しんでたんは、満足してたんは


桜だけやったって事か。


あー桜かわいそ」


そ…ん、なん


「んな訳ねーやろ!


俺がっ、どれだけあの日々を…

桜と一緒におったあの時間を、

宝物みてぇに思ってるか!


それでも…結果的にあかん


かってんやんか」


そや。


いくら楽しかろうが…


「…あんたマジでバカ。


バカなあんたでも、過去には


戻られへんこと分かってん


やろ?それともあんたは


タイムマシンでも使える訳?」

「使えるかよ、


使えたらどんだけ嬉しいか…」

「分かってんやん、


過去には戻られへん。


…てことは桜はもうおらん。


生き返らすなんて、出来ひん


ねんから。じゃあ、誰が


あの日々を楽しかったと、


あの日々を過ごして良かった


と思う訳??


そうやって自分責めてる


あんたが思わんと、その日々は

意味が無くなんねや!


…それは、あんたと桜が


過ごした日々を、桜の人生を、

桜の存在価値を…あんたが


その手で消してるて事やねんで?」


「っっ!?」


「そんな事を、桜が求めとるて

本気で思ってんの?そんなら


あんたマジで死んだ方がいいわ。


華奈は、あんたのその思考が


許されへん。」


…んなもん、屁理屈や。


桜がほんまに


そう思ってるかなんて…


『瞬くん…前を向いて、


生きてね。』…ドクン


あ…。







「…ほんまにさぁ。」


「ん?」


「俺のおかげでちょっとでも


寿命延びたんかなぁ」


「あったり前やん。知らんの?

寿命は笑うたび延びんやで?」

「…へへ、そっか。」


悠長に紅茶飲みやがってムカつく。


でも、おかげで目さめたわ。


「ありがとう」


心からありがとう言うたん、


いつぶりやっけ?






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