大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?
「……で、なんであの子、
愛梨とは一緒になれない訳?」
…あぁ。
こいつが聞きたいのは
それだったな。
「今の話聞いてたら
大体わかんだろ??
俺は…もう、本当に大事な人が
俺の前から消えるのが怖い。
かっこわりぃけどさ、
あの…置いてかれた時(桜に)
の気持ちがどうしても
忘れられへん。」
苦しかった…。
もう、あんな思いはしたない。
桜だけやなく愛梨まで
あんな危険な目に遭って…。
「まーた、弱気な。
あんたそんな奴やったっけ?
長い人生、乗り越えなあかん
壁もあんで??前に進まな。」
真宮は自信あり気に言い切る。
そりゃあさ…
「言葉にしたら簡単やけど…
本気にはなられへん。
お前だってそうやろ??
聞いた話、人の名前覚えへん
らしいやん。
それって、やっぱ
桜の影響やねんやろ?」
お互い…んな、簡単に乗り越え
れるような想いやないんや。
「うっ、まぁ…そうやけど…」
「やから、これは俺の
ワガママやって。真宮だって
そーゆう話は触れられたない
もんやろ?俺だってそーや。
トラウマ…やな。
それに、愛梨は当事者や。
赤の他人ならまだしも。
だって、桜ほどやないにしろ
愛梨の声の話もかなり
怖い思い出やねん…。」
分かるやろ?と言わんばかりの
視線を送る。
真宮だって、当事者や。
そういう気持ちは痛いほど
分かるハズ。
まぁ、これぐらい言うたら
もう突っ込んでこーへんやろ?