大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?
*華奈side
朝…。
こんな、最っ悪の気分の朝は
久しぶり。
何が最悪って??
自分にこれ以上出来る事が
ないから。
「華奈、おはよう♪」
あ…愛梨。
「…おはよ」
ダメ。愛梨に顔向け出来ない。
友達の恋を精一杯応援すんのが
普通やろ?
でも、華奈は折れてもーた。
一晩考えたけど、やっぱり
これ以上は押されへん。
さいてーやろ??
でも、どーしても東藤の
気持ちも分かるからっ。
苦しいもんやもんな?
あーうん。胸が苦しいぐらい
分かる。華奈だって、毎日
抑えながら生きてきたもん。
華奈には、それを東藤に
強要する勇気はない。
愛梨には悪いけどな…。
ほんじゃ、愛梨の気持ちは
どうすんねん??
とも、言われへん。
愛梨が…過去を覚えてるんなら
また別の話なんねやけど。
だからって、本気じゃなくても
良い。なんて口が裂けたって
言える訳無いから…。
あ゛ー、ムシャクシャする!
愛梨はなんか空気読んでくれて
向こう行ってくれた。
…また無理矢理、笑顔
作ってたし……。
「おっはよ、華奈チャン♪
どーしたのっ??
暗い顔してかわいいのにさぁー
勿体無いよ?」
誰だっけ、コイツ…。
あ。そうだ、確か
なんとか雄一…愛梨が
そう言ってた気がする。
「あんたは、のん気そうやな」
ちょっと羨ましい。
いつもは可哀想にしか
見えへんのに。
参ったな…かなりキてるわ。
はぁ。
ダメ元で、東藤のとこへ
向かう。
「なーに?真宮さん。
おはよう(^^)」
出た、猫かぶり。
「別に素でいーじゃん。
華奈に対して喋るのに
不都合なんかないやろ?」
…ふう。とため息をついている
「まーな。で、なに?
愛梨には誤解解いたとか
そんな報告??」
「そんなことじゃない。
でも、誤解は昨日のうちに
解いておいた。仕事関係の話
ってはぐらかして…。
で、思ったんだけど
愛梨に本当のこと言ったら
どう?」
今のままじゃ、当の本人が
蚊帳の外のまま全部が
終わってしまう。