大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?
「はぁ?んなこと出来るわけ
ねーだろ」
まぁ、やっぱりそうか。
「愛梨が、もし万が一
思い出してまた声が出なく
なったらどーすんだよ!
それに、どっちにしろ
愛梨は嫌な思いするに
決まってるやんか。」
確かに、そう。
リスクが高すぎる。
それに、東藤が愛梨のことを
もう1度っていうのは
ほぼ皆無に近い。
結局、悲しませるだけ…。
でも、それでも
何も知らないままは
切なすぎる…!
「ねぇ、やっぱり愛梨のことは
ダメなの?」
往生際が悪いな、華奈も…。
「ほんま、愛梨のこと
好きやな…お前も。
無理やて?俺のこの怖さは
分かるやろ?俺より、
愛梨にはもっと幸せに
してくれる奴がおるよ。」
…そんなん、おるハズない。
記憶が無くても惹かれ合う
2人やのに。
でも、やっぱ華奈はこれ
言われると弱いわ。
ほんまに分かる…それに、
克服出来てない華奈が
言えることやない。
でも、誰にも本気に…
好きにならない。か…。
東藤もそれは、絶対
ツラいはず。
「なぁ。」
華奈らは、バッと振り返る。
あービックリした。
と思ったら、なんや。
さっきの…えと、雄一?やん。
「何や?」
東藤はニコッと笑う。
……営業スマイル…
「愛梨チャンの気持ちは
どーするん??」
え?
しまった、コイツ聞いてたんか
「お前、雄一入ってくんなや」
東藤が牽制する。
「いやや!
愛梨チャンが可哀想すぎるやろ
お前だってツラいんかも
しれんけど…男やろーが!!
愛梨チャンを幸せに出来んのは
お前しかおらんねんで!」
呆気にとられる華奈ら。
いきなりどしてん、コイツ…
「いや、お前…
そんなん言うけどな?
まぁ、ちょっと落ち着けって」
「落ち着いてられるかよ!
それを乗り越えてこそやろ?!
お前、誰も大事にせえへんとか
…っそんなん……っ悲し…」
わーお。
「おっ、お前。
なに泣いてんねん!?」
東藤まで動揺してるし。
てか、なに?
今は男子が泣くのが流行りなん?
でも…華奈が言いたかった
こと言えへんかったこと全部、
コイツが言ってくれた…。