大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?
――――3人組。
「あーもー訳分かんねー!」
「雄一、投げ出すなって!
てゆーか、東藤も自分の
ことは置いといて…
愛梨にこの事実を知って
欲しい?欲しくない?」
華奈は真剣な眼差しで
瞬を見る。
「そりゃ……口きかれへんく
ならんのやったら、
思い出して欲しい。
桜のことを…。俺のこと
なんかどーでもいいけど、
2人だけの思い出もいっぱい
あるハズや。……あーごめん。
2人共。」
「「え?」」
「愛梨!」
「な、なに?」←ビビってる。
「ほんまにさ、どうなっても
俺らが隠してること
聞きたい??ほんまに
その覚悟あるか?」
「え……
……うん、あるよ。」
「ははっ、よし!
東藤行ってこい。」
「…あぁ。わりぃけどずっと
話したかった気持ちが、
抑えきれなくなっちまった」ニコッ
「おぅ。言い方も気つけろよ?
なんかあかん言い方とか
あるかもよ??」
「雄一、脅すなって」
バシッ!
「華奈チャン痛いっΣ(°°;)」
「じゃあ、愛梨行こか。」
「え、行こかってまだ
授業中……」
「バーカ。んなもん気に
すんな。大事な話やから」
瞬はスッと愛梨の手をひいて
教室を出て行った。
「「「キャーー!?」」」
それを見て、女子達が
歓声をあげる。
「さぁて、上手くやれんの
かね…」
「だぁ~いじょ~ぶ!
俺が祈っちょるからっ」
むーん、むーんと
手を重ねて祈る雄一を見て
華奈はなんとなく『ちょっと
いける気がしてきた…』
なんて思ってたのでした。
―――さてさて愛梨と瞬。
「もう、また保健室借りて…」
「いんだよ。ここは俺の
もんやから…。
それより、愛梨かなり酷な
話になるけど聞いてくれるか?」
「…うん」
その時、ザァザァと音をたてて
降っていた雨は力を衰え、
保健室の窓からは
薄い虹が見えていた。