大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?
「お前はほんまにそれでえーんか?」
いや、えーんか?って言われても
それしか無いわ。
桜が俺の中で生き続けてて、
当たり前やけど、それが俺の中ですごい
大きいもんやと愛梨は分かっとる。
それが、ある限り俺と愛梨の間には
「桜」っていう壁が立ちはだかる。
別に、愛梨と付き合いたくない訳やない
気が狂いそうなくらい好きや。
俺はお前に会う為に生まれてきたんやと。
漫画みたいにえらいクサいこと
言うても過言やないくらい。
でも、それは桜にも同様に言える。
さっき雄一がプレイボーイとか
言うてたけどほんまその通りやな。
他の人から見たらありえへんやろ?
完全に優柔不断の二股や。
ま、軽い気持ちじゃあ無いけどな。
愛梨は優しい奴やし、
桜のことなんか忘れて…なんて
言うはずが無い。
つーか、そんなん言うやつ
好きになった覚えないけどさ。
あーもー、雄一うるせえよ。
でも…真宮と雄一にはほんま
感謝してもし切れへん。
こいつらがおらんかったら、
俺は桜に申し訳ないことを続ける気
やったし、人を大切にしようと思う
こともなかった。
結果、こうなったけど愛梨に全部を
伝えられて良かった…。
これも全部真宮と雄一のおかげや。
俺のそばに、こいつらがいて
ほんまに良かった。そりゃ、出来れば
愛梨と付き合ってあげたかったけどさ。
めっちゃ言い方悪いんやけど、
死人には勝てへん。ってやつ?
桜の気持ちを忘れることは、
俺にも愛梨にも出来ひんからな。
「てゆーかさぁ、瞬お前最期に
幸せになってね。的なこと
言われたんやないん⁇じゃあ
いいやん。それがお前の幸せやろ?」
は……?
バシンッ
ゲシッ
「「桜の言葉を簡単に言い換えんな‼‼」」
え。
「あ〜あ、ハモった。笑」
そゆとこやっぱ俺ら幼なじみやな。
「ハモるん久しぶりやね」
え…?あぁ、一緒に遊んでた時は
ようハモってたっけなぁ…。
「そやな。」
そう愛梨に応えて雄一を見ると、
いじけとる。笑
「そんなん言われても、
じゃあどうしたらお前らは
付き合うねん。もう2人共そんな
諦めとったら終わるやん…。」
………。
「なぁ、雄一。
お前の気持ちはほんまに嬉しい。
けど、あかんねん。俺らはお互いを
想うほど桜のことも好きやからさ。
けど、お前のおかげで勇気出たわ。
ありがとうな。」
「……瞬。
て、そんなカッコいいこと言われても
引き下がれるかよ!ここまできてん
やで?感謝してんなら付き合えや!」
「なんでやねん!お前、ここは
潔く引く所やろ⁈」
「ばーか、ばーか瞬ばーか。」
なんやとコラ!
「ほんまに大切なことはすぐには
諦めつかんのや!」