大阪プレイボーイ超甘々な君と2人っきり!?
「MIYAメイク入りまーす」
やっとか…
マネージャーさんが
ドアを開いて
メイクさんが入ってくる。
「はーい」
華奈は返事をしながら
教科書から目線を外し
見上げる。
さて、どんなや…
「失礼します」
おじぎをして
入ってくる、
メイクさんは、髪をたてて
黒ぶちのダテ眼鏡をしてて…
でも、そのメイクさんは
確実に……
「ほら、MIYA?
軽く挨拶して…」
いやいやいやいや。
「あんた何してんの?」
華奈の口からは、
とっさにそんな言葉が
出てしまっていた。
「え、なに知り合い?」
「……。」
そのメイクさん…改め
東藤 瞬 は黙っている。
「知っているもなにも、
クラスメートですよ?」
髪を上げたり眼鏡したりと
工夫してはいるけど
どう見ても東藤やん。
東藤はニコッと笑った。
「さ、メイク始めましょうか」
「は!?」
シカトかい!
どうぞ。と椅子に
座らせられた。
なんやコイツ…ま、いっか。
「マネージャーさん、
出てって下さい。」
と言うとあたふたし始める。
「え、でもなんか…
いいのかな?」
「えーよ、えーよ。
メイク出来たらまた呼びまーす」
華奈はニコニコと言った。
…バタン!
「で、まさかMIYAのメイク
やってんね?東藤くん」
なんにせよ、コイツが
メイクさんとかいい状況
ちゃうか?(笑)
「はぁ。やから嫌やってんな
あの社長について行くの」
なっ!
「そんな地味な変装しても
バレバレやし。つーか
なんなん?あんたメイクとか
出来るん??」
…あ、そっか。
今日の愛梨の神がかった
メイクは…
「ま、出来るよ。
人並みにはね」
人並みとかいうレベル
ちゃうやん!
「はい、目線こちらに下さい」
いきなり仕事始めよる。
ふーん、なんか
オモロないなぁ。
「あんさ…」