多重人格





瞼が重い。


けど、ここで寝たらもう二度と起きれない気がした。


「ナヴィに何してんだよ、オッサン!!!」


ユニが叫んだ。


多分、体当たりとかしたんだと思う。


赤いコートの人の手が離れた。


すぐにユニが俺を庇うようにして、俺の傍に駆け寄る。


「良い目だ、女」


赤い人はユニに言った。


俺はウトウトしながら、意識を飛ばさないように話を聞く。





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