[短]恋ココロ
「まだ、憐のこと好きなんだね。私はだいぶ前に吹っ切れたけど。」
「うん、夏帆も憐と付き合ってたもんね。」
夏帆と憐は三週間くらいで別れた。
その原因もやっぱり、憐の心変わりで....
「どれ、携帯かして。」
「え、何するの?って...勝手に取らないでよ。」
桜の手の中にすっぽりと納まった私のピンク色の携帯。
どうやら、画面を覗き込む限りでは送信履歴と受信履歴を調べているみたいだった。
「....?これ...」
「どうしたの?」
「憐から送られてきたやつ?これだけしか書いてなかった?」
夏帆は意味不明なことを言った。
これだけもそれだけも携帯に穴が開くくらいに何度も見直したもん。