ころもがえ
「俺の学ランどこにしまった?」

きっと学ランを
羽織れば少しは変わるはずだ・・・。
そう思い押入れを探す。

妻はその間、
こちらを見れないほど笑っている。
いや、チラ見しては笑い転げている。

俺の学ランは押入れの奥深く、
まったく別の箱に入れてあった。
とりあえず羽織ってみる・・。
あれ?ボタンがない。

「俺の学ランのボタンどこやった?」

「ん・・・裁縫箱の中に入れてあるよ」

開けた箱のすぐ隣にあった
裁縫箱に手をかける。

< 4 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop