しあわせうさぎのおはなし

しあわせうさぎのおはなし

　ぼくの名前は「しあわせうさぎ」。
　くーちゃんという女の子のお家に住んでいるうさぎのぬいぐるみです。


　くーちゃんが０歳のとき、ぼくはこのお家にやってきました。最初は、よだれでべたべたにされたり、耳をつかんで振り回されたり、くーちゃんのごはんで口の周りをべとべとにされたりと苦労の連続でした。でもぼくはくーちゃんが大好きでした。あれはくーちゃんなりのあいさつで、あれはくーちゃんなりにぼくに甘えていて、あれはぼくにご飯をくれようとしたくーちゃんなりの優しさだったから。