しあわせうさぎのおはなし
べたべたにされた後はいつも、おかあさんが洗濯をしてくれました。あれは、くーちゃんが3歳のころだったでしょうか。おかあさんは初めのころ、洗濯ばさみで耳を挟んでぼくを干していました。すっかり乾いてお日様の匂いになったぼくをくーちゃんに渡すと、驚いたことにくーちゃんは突然ぐずりはじめたのです。ぼくは焦りました。今までこんなことは一度もなかったからです。
(くーちゃん、どうしたの?)
おかあさんと一緒によくよく話を聴いてみると、ぼくの耳に洗濯ばさみの跡が残っているのが痛そうだと思い泣いていたようでした。くーちゃんって、優しい子でしょう?
(くーちゃん、どうしたの?)
おかあさんと一緒によくよく話を聴いてみると、ぼくの耳に洗濯ばさみの跡が残っているのが痛そうだと思い泣いていたようでした。くーちゃんって、優しい子でしょう?