アンデロス星人
着陸
 一機の円盤が宇宙空間をさまよっていた。二人しか乗れない小型機である。

 地球から遥か遠く、アンデロス星からはるばる飛来してきたのであった。

 理由は当てのない旅行だった。

 地球人が見れば二人とも同じ顔だ。本当は微妙にちがうのだ。肌の色は白く、髪は茶色と地球人と間違えるほど変わったところはない。いや、鼻だけが異様に高く、天狗のようである。

 操縦席にはトーノがいて、となりにはクップが並んで座っていた。

 クップは何もすることがないのであくびをした。 

「あれ?」

 と、トーノが言った。


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