アンデロス星人
「おお、昼間のえーと、名前なんて言ったけ?」

「森山寿夫だけど、昼間は名前をおじんに教えてないぞ!」

「そうだっけ?」

「佐伯さんと一緒に?」

 と、森山は小声で言った。

「何か言った?」

「いや、別に」

「何で柱に隠れていた?」

「別に」 

 クップはジロジロと森山を見る。

「もしかして、その手に持っているのって、手紙ってやつかい?」

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