アンデロス星人
「どうしてくれるんだよ!」

「何とおわびしていいやら……」

「せっかく、佐伯さんに書いたラブ……」

「ん?」

「もういい」

 クップは破れた手紙を見た。『美加』と書いてある。  

「わかった。それは、恋文だな」

「……」

 森山は顔を真っ赤にして、無言でクップの前から去ろうとした。

「ちょっと、待ってよ。それなら本人に直接言葉で言ったら」

「もう、いいよ……」

「そう言うことはまかせなさい!」
< 25 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop