アンデロス星人
告白
 近くに中学校が一校しかなかったので、すぐに見つかった。

 門の外から校庭を見ると、鉄棒をやっている男子生徒の姿が見えた。女子生徒の姿は校庭にはなかった。

「あそこにいた」

 と、クップは鉄棒にいる生徒を指した。

「どの子?」

「はじで、鉄棒がうまくできていない子が森山君だ」

「あの子ね」 

「あっ!」

「どうした?」

「恋敵があんなところに!」

 森山の隣で、片平が逆上がりをスイスイと何度も回転していた。対照的な二人だった。
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