アンデロス星人
「それで、女の子は?」

「どこだろう」

 と、クップが言っていると、背後に走っている女子生徒がいた。

「あれ?」

 その中に美加もいた。

 クップの存在に気がつき、美加は手を振って通りすぎて行った。

「それじゃ、必ず先に連れてってね」

 と、トーノが言うと、クップは門を乗りこえて校庭に堂々と入って行った。

 誰も気がついていなかった。

「やあ!」

 と、クップはみんなに挨拶をした。視線を一気に集めた。
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