アンデロス星人
「はーい」

 と、クップが手の平を体育教師に向けると、五メートルほどすっ飛んだ。

 唖然とする男子生徒たちだった。

 もう誰にも止められなかったので、黙って見ていた。もちろん森山もである。

「さあ、行くよ」

 と、クップは言って、森山の腕をつかんだ。

 森山は抵抗なく、クップに連れて行かれた。

 円盤の前にクップと森山は到着した。

「これ、もしかしてU・F・O?」

 と、森山はここまで無言だったが、目の前に円盤を見たので聞いてしまった。

「U・F・Oじゃないよ、円盤だよ!」
< 44 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop