アンデロス星人
「それにしてもそっくりだな」

 達也はトーノにも気がつき、クップの顔を見比べた。 

「僕はこんな変な顔じゃないぞ!」

 と、クップは言った。

「それはこっちのセリフだい!」

 と、トーノも言って、二人は顔をにらみ合った。今にもお互いを殴りそうだった。

「こらっ!」

 と、言ったのは片平だった。

 予定外のことで、クップとトーノは我に返った。

「佐伯さん。僕がきたからにはもう大丈夫だから」

 と、片平は言った。
< 48 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop