アンデロス星人
「はあ、はあ……」

 美加も返事しようがなく黙っていたが、片平が美加の腕をつかみ、ぐっと引き寄せた。

「佐伯さんが授業中に突然、変なおじさんに連れて行かれたって聞いたから、心配で追いかけてきたけど、もう心配はいらない」

「そうだよ。ねえちゃん、片平さんがいれば大丈夫」

「森山君、警察を呼んできてくれ!」

「ええ? 俺が?」

 森山は渋々ながら、歩いて行く。

 片平は美加をじっと見つめた。

「何か邪魔みたいだね……」

 と、達也は言った。

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