アンデロス星人
「やだやだやだ!」

 クップが嫌がるのを無視して、トーノは着陸ボタンを押した。

「どうするんだよ!」

 クップは席を立って狭い室内をウロウロする。

「ドタバタすんなよ」

「でも、でも、でも……」

「どうやら、着陸したみたいだな」

「ええっ?」

「それじゃ、私は降りるよ」

 トーノは開閉ボタンを押した。

「待ってよ!」

 円盤のドアが左右に開いた。
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