LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)


 「どうしたの…?」


 ホロリと寂しげに呟いた千夏は、グレープフルーツジュース3杯目のグラスに手をかけ…氷をストローでかき混ぜた。


 「夏にあいつに言われたのよ!
 もっとたまには…仕事以外の事で熱心になれないの?ってね…。
 私…両親がずっと自営業してたでしょ?
 だから…子供の頃から家以外の所で働くのが夢だったのよね…。
 それが…ようやく叶い始めたらまさかの…オメデタだしね…。」


 千夏は…ふぅーと溜め息を漏らしグレープフルーツのストローにかじりつき吸い上げた。


 「そっかあ…。」

 「あんたの方は…なんで?…恋愛にそんなに熱心なの?」

 今度は自分に突然…ふられた質問にたじろぎながら…先程注文した品々を店員さんから受け取りつつ声をあげる。


 「えっ…?」


 確かに言われれば…なんでなんて考えた事ない…。


 「うーん(汗)
自慢話に聞こえるかもしれないけど…小、中、高、大学と常に恋愛自体を自分で望まなくても、いつの間にか…この人いいかも!っていう人と付き合ってただけだし…。
 なんていうのかしら…常にモテキって感じ?」

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