LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
「お母様は…どんなご様子ですか?」
「家内をご存知なんですか?」
未来でお母様と呼んでいた癖で…ついウッカリ口をついてでた言葉にお父様は厳しい表情のまま眉を少しピクリとあげて尋ねた。
その様子に私は冷や汗を掻きながら訂正した。
「あっ…。私ったら奥さまだったのに…ついウッカリ…。
本当に失礼しました…。」
ごまかしながら頭を下げた私に…お父様は言葉を続けた。
「…いや‥こちらこそ事故の後遺症でいろいろ戸惑われているのも無理はないです…。
こちらも…治療費はもとより全面的に協力致しますので何かお困りの時は…こちらに連絡して下さい。」
名刺にプライベートの携帯番号が書いてあるのを私は受け取った…。
「あ…。
いや‥そんなお構いなく…そのお気持ちだけで十分ですから…。」
私はお父様のご好意に感謝しながら慌てて首を横にふった。
「いえ…。
17歳という若さで障害が残ればこの先大変でしょう。
しかも…ご自宅もわからない程の重症ですし…こちらとしてもしっかり完治して頂き今後も支障がないように努めていきますので…何かあればすぐにそちらの番号に連絡して下さい。」