LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)


 「これが…大人になった証なのかもね…!!」


 しみじみと鏡に写る自分の顔をみて2人して深い溜め息をついた時…トイレの近くを歩く大学生のカップルの声が聞こえてきた。


 「ねえ…。
 今日は…せっかくの週末だし…。
 この駅の宝くじ売り場の近くに…占い師いるの見た事あるんだけどそこで見て貰おうよ!」


 「あ…わりい!
オレ…占い興味ないから…!」


 彼女は…えっー!ヤダア!行こうよぉ!って彼氏に催促する声が聞こえてくる。


 「占い師なんて… この駅にいたかしら?」


 「さあ…?宝くじ売り場って言ってたけど…。」


 2人ともふと腕時計に目を落とす…。

 時計の針は…もうすぐ…終電にさしかかる時間帯を刻々と刻んでいるのを確認…。


 「終電諦めて割り勘でタクシーに乗ってうちまで来ない?」


 先に切り出したのは…千夏の方だった。


 「えっ!?
千夏の高級マンションに泊めてもらえるの?」


 「…べ、別に高級じゃあないわよ…(汗)
 …とりあえず中古物件だし…ずっと住むなら賃貸よりもいいかなあと思ってたから購入しただけだし‥(汗)
 そんな事よりも…折半してタクシー乗っちゃえば…占い師に見てもらえるじゃない?」





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