LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
易者のおじさんの前で立ちはだかる千夏を見た…。
“千夏!
カッコいい!!”
彼女の男前な振る舞いに頼もしさを感じ…状況をひたすら見守っている私を彼女は手招きをして呼んだので恐る恐る近づき横に並んだ。
易者のおじさんは…今時、珍しい顔半分を覆いそうな虫眼鏡を取りだし、千夏に両手を差し出すように要求し…手相の鑑定を始めた。
「ほほーう。
なるほど…!
ズバリ…あんた今迷ってるな?」
“…うわっ!?
超胡散臭っ…(汗)”
最初の第一声に驚き…千夏の顔色を伺う。
千夏は…というとたいして表情も変えず平常心で易者の鑑定を煽っていた。
「…私の迷いなんだか分かります?」
「このまま仕事を続けるか…家庭に入るかで迷っている…と手相には出ているようじゃ…!」
易者のおじさんの答えが、どうしようもない答えだったら…千夏に即帰ろう!と急かす事を考えていたが…鑑定らしい用語を使い始めたので少しは警戒心も薄れた。