LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)


 トドメの3撃目に私は完全に言葉を失った。


 14年後に帰ると誓いをたてた筈なのに…ものの見事に崩れてしまったら14年後…私は例え運良く帰れたとしても帰る場所はないかもしれないからだ…。


 本蔵社長は…私の肩にポンポンと2発ほど叩いて無言で通りすぎ管理人さんに合図をして玄関の扉を閉めた…。


 「あのぉ…これは…どこに?」


 運転手さんが荷物を持ったまま私たちの隣の部屋で出るに出れずに待機していたのか申し訳なさそうに尋ねた。


 私は…ふぅ~と大きく深呼吸して運転手さんから荷物を受け取り際に本蔵社長への伝言を頼んだ。


 「1日だけ…考える時間を下さい。
また…明日連絡しますと伝えて下さい。」


 「わ…わかりました…。
 旦那様に伝えます…。」


 運転手さんは…うろたえながら頷き一礼して玄関の扉を閉めて本蔵社長の後を追った。


 なんか…みんな本蔵社長に気迫負けしちゃった感じで…私も1人残された部屋にへなへなと座りこんだ…。


 私は…静まり返った部屋を見回した。


 14年前の自分の部屋だ…。


 新築のマンションだけに…まだ真新しい香りが部屋の中に漂っている…。


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