LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
「ああっ…!
やっぱりそれ…左。
あっ…。やっぱり右。
ああ…やっぱり今のとこでいいや!」
私の声に従い…彼は家具をレイアウト通りに配置し…私は家具のビニールを一つずつはいでいくという事を繰り返し家具のレイアウト変更を終えた頃には夜の22時近くとなっていた。
「はあ…。
終わった…。」
彼は…さすがに疲れ果てて床に座り込んだ…。
「お疲れ様‥!」
あくせく動いてくれた彼にお礼をいいながら冷蔵庫に揃っていた缶ジュースをとりだして渡した。
「あ…ありがとうございます…!」
彼は…差し出された缶ジュースを受け取り缶の封をといた。
「乾杯しよっ!」
「えっ…!」
突然…切り出された言葉に逐一反応して彼はうろたえる。
私は彼の前に缶ジュースを差し出して急かしたのに渋々差し出した。
「カッ…。」
恐る恐る差し出した缶ジュースをチョンとばかりにあてたので鈍い音が小さく響く。
…調子狂うなこの子~。
口にジュースを運び流し込みながら私は彼をチラ見しながら改めて思った。