LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)


 悪戯心に火がついた私は…起こさないようにゆっくりと体を滑らせて…そろりと手を伸ばし彼の眼鏡を取ろうとした時…!


 「クッシュン…!?」


 くしゃみとともに高森君が起き上がり私は床にズレ落ちた。


 「いった~!」


 落ちた拍子に前頭部を打ちつけて私は思わず頭を抱えたその横で何が起こったんだかわからないといったように…目をパチクリ見開いていたが…ふいに時計をみた彼は絶叫をあげた!


 「今…何時ですかっ!!」


 「えっ…。
 8時30分だけど…。」


 彼の顔がみるみる…青ざめていくのがわかる。


 「学校…!?
 遅刻だ…!」


 ガクンと肩を落とした言葉に私も事の重大さを知る。


 「大変!
 今から支度しなきゃっていうか…まず…遅刻するって連絡しなきゃ!」


 2人揃って大パニック…!

 とにかく…電話!電話!…と思い受話器をあげてみる。
受話器の向こう側で「ツー」という音が聞こえ通信可能な事にホッと胸をなで下ろした。


 「ねえ…。学校何番?」


 私は振り返り彼に尋ねると彼は…携帯を差し出しながら…。

 「クッシュン…。」

 …くしゃみを連発した。


 「ごめん…。」


 横目で見ていた私に気づき鼻をすすりながら…小声で謝った彼から携帯を受け取り携帯のディスプレイを覗くと学校の番号が記されていた。
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