LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)


 携帯のディスプレイを見ながら…電話番号のダイヤルを押す。


 プルルル…という呼び出し音の後にガチャという音が受話器から届き事務の女性らしき人の声が続いて聞こえてきた。


 「おはようございます。
 こちら…私立 琉成美術大学付属純立舘高等学校でございます。」


 緊張が高まる…。
 私は…意を決して鼻をつまみ高音で話した。


 「あたくし…高森千尋の叔母でございますが…高森千尋の担任の先生いらっしゃいますか?」


 「失礼ですが…何年何組の高森千尋君でしょうか?」


 すかさず返された言葉に私はドキッとして高森くんに小声で何組?って聞くと彼も小声で…「2年2組」と伝えた。


 「ああっー。
 失礼しました…。
 喉の調子がおかしくて…2年2組の担任 の先生ですわ…。
 お願いいたします。」


 「かしこまりました。
 しばらくお待ち下さい。」



 丁寧な電話の応対をして保留にした後オルゴールの音色が流れてきて…私は一度額の汗を拭った。


 しばらくして…音楽が途切れ女の先生らしき声が受話器の向こうから聞こえてきた。


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