LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
「なんて事してくれたんですか…!?
ただでさえ授業みんなより遅れてるんですから…!」
高森君の泣き言を制して彼の鼻を押した。
「風邪は…万病の素!
それに…くしゃみさっきからしてるじゃない!
試験とか大事な時に拗らせちゃったらお話にならないでしょっ!
今から病院いくわよ!」
有無を言わせない様子で睨みつけ高森君の鼻から手を離した後に赤い斑点を吹き消して再びうなだれた。
といういきさつでとりあえず私は簡単に外出の支度を整え一度…高森君の家で待たせてもらう事に話がまとまり玄関の扉を開けて外に出た私達は…高森君の家の前で扉を叩く管理人さんに遭遇した。
「あっ…。
おじさん…!」
ボソッと呟き彼はバツが悪そうに曇らせた。
「千尋…。
学校から電話があったけど…なんで…橿原さんと…?」
管理人さんも驚き私達を交互に指差して呟いた。
「あっ…。彼…。
なんかくしゃみがひどくて風邪薬がうちにないか聞きに来たんです!
ちょっと微熱っぽかったし…病院いった方がいいよって説得してたとこなんですよー!
あっ…さっき学校には連絡して休むって事を副担任の先生に伝えたのよね…。」
「う…うん。
ちょっと…風邪気味で…クッシュン…。」