LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
彼は…青ざめた表情に笑顔を浮かべた。
「…あ…。
いや…。
なんでも…!
俺、支度してきます‥。
どうぞ‥ソファーに腰かけて下さい。」
彼は‥明らかに蒼白した表情でごまかし‥その場を後にしたその様子に私は首を傾けた。
なんだか…まずい事言ったかしら…?
彼の明らかにおかしい態度に私は今までの出来事を思い起こしてみた。
すると…その時!
ガンガンガンガン…!
いくら陽が高くなったからといってもまだ朝の9時に玄関の扉を激しく叩く音が部屋の中までも聞こえてきた。
「ちょっと!
ここを開けなさい!」
「奥様…!
やめて下さい!!」
部屋の外から聞こえてくる聞き覚えのある声に確認しなくてもその人物像が浮かび上がった。
“…宗大のお母様だ!”
体が震えあがり…体中の血液が高騰しそうなのを感じ…私はどこかに隠れるとこがないか必死で部屋中を探した。
「…こっちへ…。」
先程自分の部屋に入った高森君が慌てて私を手招きして部屋に招きいれ‥変わりに彼が部屋を出ていき玄関の扉をあけた。
私は…ホッと肩を撫で下ろしたが高森君の様子が気になり耳をすませて状況を見守った。