LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
彼の味方でいたい…という思いが沸々と吹き上がってきた。
…バックの中から携帯を取り出した。
昨日…本蔵社長からもらった名刺に記載されていた携帯番号を震える手でおして発信した。
こっちで使えるかはわからないという不安はあったけど…この時代でも通話機能だけはどうにかなるかもという期待をかけた。
やがて…呼び出し音が受話器の向こう側から鳴り響いた。
ホッと安堵の吐息を付いた頃…呼び出し音は途切れ男性の声が聞こえた。
「はい…。」
短い言葉だったけど本蔵社長だという事がわかった。
「あっ…。
橿原です…。
今…電話大丈夫ですか?」
「大丈夫だ…。
何か要件でも?」
本蔵社長は何か察したのか要件を促した。
「実は…今、奥様が高森君の家にきているんです。
宗大さんの事故が高森君のせいだといって彼を責めているんです。
どうにかしてもらえないでしょうか?」
お願いします…と言う言葉に力が入り私は本蔵社長に懇願した。
しばらく沈黙が続いたので私はその間に高森君の部屋の扉をあけ携帯を玄関側に向けてやりとりをひろって聞かせた。