LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
「ありがとうございます…。」
千夏は…小さい水晶を握りしめ微笑み返した。
「まあ‥二人ともよい運命になるかは‥まず自分の努力と行い次第という事だから助言を守り精進なさい‥。」
易者のおじさんの言葉に、私達は二人同時に頷き‥財布を取り出した。
「おいくらになりますか?」
「あんたは…3千円で‥そこのあんたは‥今回料金はいらないよ‥!」
易者のおじさんの言葉に私は再び聞き返す‥。
「いらない!‥って 無料って事ですか?」
「そうそう…。
今回は…酷い鑑定だったしな‥!
酷い鑑定に…料金払ったら気の毒だしのう…。
また…次の5年後に会った時は頂くよ…!
おお…それと、これをあげとこうかのう。」
千夏から…3千円を受け取り手書きの領収書を律儀に渡し終わった易者のおじさんは…近くにあった巾着袋より何かを取り出して差し出した。
「5円…。」
千夏みたいに水晶かなんかの開運アイテムを勝手に期待していた私は…渡された5円玉に赤い紐がついているといった小銭を渡され呆気にとられていた。