LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
あれは…。
それぞれの部署に書類や社内の広報を届ける途中に乗るエレベーター。
いつも決まってその人は…2階から乗り込んできてそして…8階でエレベーターを降りていく…。
ここまで話せば他愛のない話に聞こえるが…そこは運命の力が働いている事もあり…いつもは賑わうエレベーターも私と彼…という密室に2人きりというシチュエーションだった。
彼は…一言も話さずエレベーターに乗り込み長い手を伸ばして8階のボタンを押す。
背は高くて痩せ形で無口…。
オマケに…無愛想な彼だが…毎時間同じエレベーターに乗り込む時間がなんだか不思議と自然となり毎日の日課となっていた。
声をかけたのは→もちろん私。
彼がエレベーターで会うようになって…数えて6日目に同じ時間帯のエレベーターに乗り込んできた際…。
“何階ですか?”
…と興味本意に聞いたのがきっかけだった…。