LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
「ありがとう…。」
私は差し出されたマグカップを受け取り…もう気分は彼にほろ酔い気分…。
「俺…。
あんまりこーゆうのに慣れてなくて…学生時代に付き合ってた人にもよく気が利かないと怒られました。」
彼は…私が一口ココアを飲むのを見届けると私に優しい笑顔をみせた。
“きゅきゅきゅ―ん!?”
車のブレーキ音のように激しく軋ませながら私の心臓をガッチリ鷲掴みにされた。
私も…顔を赤らめて彼のジャケットに包まれながらマグカップを口に運んだ。
「俺の家に来てもらっても良かったのですが…突然いなくなったらお友達さんが心配してしまうかもなので…こんな事しか協力できなくてすみません…。」
彼は直も私を気遣いながら丁寧にお詫びした。
「いえいえこれだけで充分です…。」
律儀な彼に続き私も深々とお辞儀して笑う…。
身長が高いせいか私を見下ろすその優しい瞳に見つめられてる気分に思えて勝手にときめいてしまう…。
肌寒さも忘れそうな程ゆっくり時間も流れていく中…2人向き合いながら微笑みを交わしよい雰囲気となった…ところで急に目の前の扉が開かれて…。
「ごめん!?成美!?」
2人の友人に無残にも引き裂かれ甘いロマンスの時間は終了となったー。