LOVEナビ~恋愛queen学園奮闘記(不定期更新です)
「…それを…。聞いてどうするの?」
真顔で私の目を離さずに彼は真っ直ぐな眼差しで見つめた。
「どうもしないけど…ちょっと気になったんだよね。
あっ…。 ほら‥近郊だったら本蔵さんの通ってた母校の市内巡りとかもいいかなあーって思っちゃったりして…。」
本蔵さんの真剣な表情に戸惑いを覚え私は苦し紛れに答えた。
「…それもいいかもですね…。
ちなみに…成美さんの高校はどこの高校なんですか?」
「えっ…!?
私?
うん…とね!!
私立 常徳高等学校〈ジョウトクコウトウガッコウ〉ってとこだよ!」
「えっ………!?」
本蔵さんは…私の言葉に驚いた表情で声をあげ困惑した表情を浮かべた。
「どうかしたの?」
本蔵さんの意表を突かれた戸惑いぶりに私は不思議に思い彼を見つめた。
「あ…。いや…。
何でもないよ。
俺‥残念ながら家の事情で転校する事が多くて…海外の学校に行ったり日本の学校行き来してたんだよね。
だから母校といえる学校は特にないけど唯一、私立 琉成美術大学付属 純立舘高等学校〈リュウセイビジュツダイガク フゾク ジュンリツカン コウトウガッコウ〉には卒業までの2年間通っていた時期があるんだ。
成美さん…知ってる?」